米国市場は、今も「割高」なのだろうか、それとも「割安」? ・・・調べてみました
米国株は、リーマンショックの際に、
大きな調整に入りました。
その後、2009年から現在まで、大きな調整に入ることなく
上昇相場が続いております。
これだけ上がり続けると、今の米国株が
「割高なのか?」
それとも、「割安なのか?」
気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、その国の市場が割高なのか、割安なのかを
チェックすることのできる「バフェット指標」をご紹介します。
これは、投資の神様「ウォーレン・バフェット」が考え出した指標で、
市場の過熱感をチェックすることができます。しかも、調べ方も超簡単!
バフェット指標の計算方法は、
調べたい国のGDPと、その上場株式の時価総額の合計を比較するだけです。
つまり、
調べたい国(今回は米国)のGDP <上場株式の時価総額の合計
⇒「割安」
調べたい国(今回は米国)のGDP < 上場株式の時価総額の合計
⇒「割高」
ということになります。
バフェットが、この指標を考え出したのは、
国の経済成長と企業の経済成長が、一致するということなんでしょうね。
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この「バフェット氏表」を分かりやすくグラフにしたものを、
「gulufocus」というサイトで随時更新しておりますので、抜粋しました。
参照: http://www.gurufocus.com/stock-market-valuations.php/
緑の線が、米国の「GDP」を表しています。
青の線が、「時価総額」を表しています。
一番右端が、現在(2017年4月18日)になります。
こうして見ると、「時価総額」の方が高くなっていますね。
つまり、現在の米国市場は、「割高」であるということです(バフェット指標では)。
これを、数値で表すと、
「GDP」・・・・・・24.47
「総時価総額」・・・18.87
となります。
ちなみに、「ITバブル」の時で、
「GDP」・・・・・・9.63
「総時価総額」・・・14.3
で、割高と判断できます。
また、「リーマンショック」の時で、
「GDP」・・・・・・13.89
「総時価総額」・・・8.13
で、割安と判断できますね。
100%を超えると、割高
100%を割っていると、割安
と判断できるものです。
現在は、129.7%と、「割高」と判断できます。
ちなみに、このグラフの中で、大きく割高となったのは、
「ITバブル」の時と、現在くらいですね・・・。
今回ご紹介しました「バフェット指標」を確認すると、
現在は、「割高」であると言えます。
だからといって、「株式」を利益確定するために、売り払うべきかというと、
そうでもありません。
だって、「バフェット」も、米国株を全部売り払ったわけでもないでしょ。
つまり、バフェットは、長期で米国が成長していくことを、
想定しているんですよね。
市場全体が加熱しているので、もしかすると「暴落」する可能性も
あります。
でも、「長期投資家」にとって、目先の株価って、
恐るるに足らないです。
だって、米国そのものは、今後も成長していくんだから(・・だったらいいな)。
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