こんにちわ、リョウスケです。
現在はコロナ禍という、歴史に残る災厄に見舞われていますが株価は上昇していますね。
実態経済は世界各国でロックダウンが行われたり、日本でも緊急事態宣言が出たりして、冷え込んでいますので、株価と実体経済は大きく乖離しているように感じますね。
ちなみに2020年以降もハイテク関連株のパフォーマンスが非常に良く、インデックスやディフェンシブ株のパフォーマンスを上回っています。
以下は米国の主要ハイテク銘柄と生活必需品セクターETFの年初来騰落率です。
◆主要ハイテク銘柄と生活必需品セクターETFの年初来騰落率
2020年以降の年初来パフォーマンスは市場平均(S&P500指数)が+20.77%上昇しているのに対して、エヌビディアが151.26%、アマゾンが77.51%、アップルが+74.40%、マイクロソフトが+53.69%、フェイスブックが+29.10%上昇しており、市場平均を大幅に上回るパフォーマンスを出しています。
一方で生活必需品銘柄で構成された「バンガード・生活樹品セクターETF(VDC)」のパフォーマンスは+7.61%となっており、市場平均を下回るパフォーマンスとなっています。
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このようにハイテク関連株が米国市場を牽引しているわけですが、いつの時代もハイテク関連株が市場平均を上回るパフォーマンスを出しているかというと、もちろんそういうわけではありません。
上記のように好調なアップルやエヌビディア、フェイスブックも2018年の年初来だけを見ると、市場平均が-7.01%下げている中、アップルが-8.52%、フェイスブックが-25.21%、エヌビディアに至っては-31.27%も下げていますからね。
株式投資の基本は「安く購入して、高く売る」なので、こういう安い時期に仕込んでおくのが本来やるべきことですし、これまでの歴史上何度もこういった局面が訪れています。
例えば、シーゲル教授著「株式投資の未来」によると、1992年~2003年の間、大手タバコ業のフィリップ・モリスはS&P500指数が+110.52%上昇している中、訴訟やたばこ増税、喫煙のイメージ悪化を背景に株価はほとんど上がっていません。
ただ、フィリップモリスは年率約6%近い高利回りの配当金を出していましたので、投資家たちは配当金を再投資するだけで株数を増やすことができています。
その後、訴訟費用の減額が認められ、フィリップ・モリス株は大きく上昇し、株数を増やした株主達は大きな利益を得ることができました。
ですので、株価が安いうちに株数を増やせば、株価が上昇した際に大きな利益を得ることができるというわけです。
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ただ、こういった「株価が安いうちに仕込んで、高くなれば売る。」というのは株式投資の根本的なやり方ですが、実際に実行するのはとてつもなく難しいです。
低迷している株価が「いつ上がるか」なんて誰にもわかりませんし、そもそも株価が低迷しているのはそれ相応の理由があるからですからね。
例えば、狂牛病リスクが高まった時や異物混入事件でブランド価値が暴落した時にマクドナルドに投資することって出来ますか?
アップルのiPhone販売数が大きく下落し、将来に対する悲観論が高まった時に投資することができますか?
これらの問題で株価が下がった時は今となってはとてつもない仕込み時だったわけですが、こういう悲観論が出ている時に投資するのは非常に難しいですし、そもそもこういう悲観論が出てその後復活しなかったケースも山ほどありますからね。
結果論としては「株価が下がった時に投資しておくべき」だったのですが、将来のことなんて誰にもわからないのが現実で、どこかで「株価が上昇する」という「根拠」とか「予測」をするのは個人投資家レベルでは不可能だと思っています。
下手すれば、そのまま低迷し続ける可能性も高いですし、それならS&P500指数などのインデックスに投資している方がマシですよね。
何が言いたいかというと、「株価が下がっている時に購入する」というのは、いわゆる「逆張り」ですからね。落ちていくナイフがそのまま地面に突き刺さることも多いです。
私には、そういった将来を見通す能力はないので、ただただインカムゲイン狙いか、成長が期待できる連続増配銘柄か、成長が期待できるグロース株に投資したいと思っています。
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