こんにちわ、リョウスケです。
私は株式投資を始めて20年以上経ちますが、株式投資の楽しい点はいくつもある中で「配当金」をもらえる瞬間って、経験年数が何年たってもうれしいものです。
配当金・・・つまりインカムゲインの存在は賛否両論ありますが、個人的にはその存在意義は大きいです。というのも、リーマンショックの下落の際、私の株式資産は3分の1以下に下落していたのですが、やっぱりこういう時期に投資を続けるのはメンタル的につらいんですよね。
そんな時に「配当金」があったおかげで、メンタルを保つことができたと思っています。
そんな配当金ですが、日本株のある株式が高配当ということで注目を浴びています。
それが「日本郵船」という会社の株で配当利回りなんと17.17%です。
税金などを考慮せずに1000万円分投資すると、年間171万円の配当金がもらえる計算になります。
まあ、あまり僕は日本株に詳しくないので、この銘柄について深く調べていませんので、この銘柄をお勧めするわけではありませんが、この配当利回りは凄いですね。
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まあ、上記の日本郵船はさておき、「インカムゲイン」を重視して銘柄を選択する際、「配当利回り」だけを意識するととんでもないことになってしまいます。市場は適正に判断されているケースが多いので、「配当利回り」が高いということは、それだけリスクが高く株価が下がるリスクがあります。
ですので、単純に「配当利回り」が高いだけでなく、企業が事業で得た利益をどれくらい還元しているかを表す「配当性向」にまだ余裕があるかどうかや、連続増配がどれくらい続いているのか、そして事業が安定しているかなどをしっかりと見ておくべきです。
これらの確認は最低でもやっておかないと「インカムゲイン」を重視しているのにも関わらず「減配」や「無配」になってしまう可能性だってありますからね。こういったリスクを下げなければいけません。
そういう意味では、将来性という点で見劣りする日本株よりも、米国株で銘柄を探すべきだと思います。米国の企業は日本企業に比べて、株主還元をしっかりと意識している企業が多いですし、連続増配も25年以上続けている企業もゴロゴロしており、中には50年以上連続増配を続けているモンスター企業もあるくらいですからね。
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米国株のように市場が開かれて以降、史上最高値を更新し続けていても、2000年初頭のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックのように、-50%前後暴落するケースもありましたが、こういった時はどんな投資家であってもパニックになってしまいます。
それほど、「株式投資」というのは、個人の精神的な要素が強いものだということを忘れてはいけません。
ですので、株式市場で長く居続けるためには、「株価」という株式の利益を表す絶対的な数値以外にも、なんらかの「付加価値」が必要になってきます。
私は、それが「配当金」だと思っています。
しかも、「株価」が下がれば下がるほど、「配当利回り」は上昇していきますからね。
積立投資していくことで、資産の最大化が効率的に行えるもの、ということを前提にするのであれば、下落局面で「株価」を見ていると、追加投資って躊躇ってしまいがちですが、「配当利回り」で見ると、追加投資する意欲も出てきますからね。
その結果、下落局面が終わり、上昇局面に入ったとき、安く手に入れた株式の「株数」の分だけ、アクセルをふかした時と同じように爆益を生み出してくれるわけです。
「株価」だけを見て、追加投資に消極的になってしまっていれば、この利益を手に入れることはできなかったですからね。
つまりインカムゲインを重視した投資法では以下のメリットがあるわけです。
・株価ではなく配当金が大きな視点となるので株価に惑わされず長期で保有することができ、「株式投資を辞める」という最大の握手を防ぐことが出来る。
・株価が暴落して悲観論が溢れ出て投資家達が投資を躊躇っていても、安値で多くの株数を取得することができ、株価上昇時のアクセルとなる。
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ただ、「インカムゲイン」を重視した投資法は「キャピタルゲイン」という視点ではパフォーマンスが落ちてしまう傾向があります。
以下は、S&P500指数と連動したETF(IVV)と高配当銘柄で構成されたETF「バンガード高配当ETF」のチャートを比較したものです。
◆IVVとVYMの騰落率を比較
上記グラフは、リーマンショックの少し前から2018年までの騰落率を表しているのですが、市場平均であるS&P500指数が「+117.51%」、優良な高配当銘柄で構成されているVYMが「+84.03%」となり、この10年間のパフォーマンスは市場平均が圧倒しているわけです。
この10年間は上昇相場が続いておりましたので、事業が安定して配当金も安定して出す企業よりも、成長力の強い企業に資金が流れるため、パフォーマンスが落ちてしまうんですよね。
しかも、本来得ていた利益を「配当金」として捻出しているので、利益が下がってしまう点からもパフォーマンスが落ちてしまう理由の一つです。
ただ、上記は、あくまでチャート上のパフォーマンスですので、これだと高配当ETFである「VYM」のメリットが生かされていません。ですので、配当を再投資した場合のパフォーマンスを見てみたいと思います。
◆IVVとVYMの配当再投資した場合のパフォーマンス(2007年10月~2018年)
線グラフで見ると、ほとんど差異が見えなくなるほど、VYMのパフォーマンスが上昇します。これが、「配当再投資戦略」の真骨頂だと思います。
ただ、それぞれのパフォーマンスは、IVVが「+152.0%」、VYMが「+164.9
%」となっており、配当再投資をしたトータルリターンでも「VYM」は市場平均をアンダーパフォームしていることになります。
高配当ということに特化したポートフォリオだと、市場平均に劣ってしまうということは、デメリットの一つですね。
ただ、前述したとおり、株式投資をする上で必ずしも「トータルリターン」を最も重視することではありません。最も大事なことは「効率よく資産を増やすこと」であり、資産を高める最中に「株式投資」を辞めてしまっては元も子もありません。
そういう意味では「インカムゲイン」を重視する投資法にも大きなメリットがあると思いますよ。
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