こんにちわ、リョウスケです。
今回は、iPhoneやiPadの製造・販売でお馴染みのICT世界最大手「アップル(AAPL)」の2019年第1・四半期(10月~12月期) の決算を分析してみたいと思います。
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まず、結論から申し上げますと、今回の決算は微妙でした。
以下は、今回発表された決算のデータを一部抜粋したものです。
まず、「売上」を見てみると、843億1000万ドルとなっており、前年度と比較すると「-4.5%」の減収となっています。
ちなみに、市場予想の840億ドルを上回っております。
続いて、「営業利益」をみると、233億4600万ドルとなっており、前年度と比較すると「-13.60%」の減益となっています。
そして、「純利益」を見ると、199億6500万ドルとなっており、前年度と比較すると「0.49%」の減益となっています。
ちなみに、EPSは「4.18ドル」となり、アナリスト予想の「4.17ドル」を上回っております。
このように、今期のアップルの決算は減収減益の結果となりましたが、元々このことは1月初めに昨年発表していた見通しを下方修正していたので、織り込み済みでした。
そんな中、売上、利益ともにアナリスト予想を上回るものとなったのは大きいですね。
前期までは、アップルの販売・提供している製品やサービスが具体的にどれくらい売れたのが提示していたのですが、今期から無くなっています。
ただ、それぞれの製品群の売上の内訳は公開しているので、考察したいと思います。
「iPhone」の売上は519億8200万ドルとなり、前年度よりも-14.9%も減収となりました。また、アナリスト予想の526億8000万ドルを下回っています。
続いて「Mac」の売上は74億1600万ドルとなり、前年度と比較すると+8.6%増収となっています。
そして、「iPad」の売上は67億2900万ドルとなり、前年度と比較すると+16.9%の増収となっています。
そして、「Wearables, Home and Accessories」の売上は73億800万ドルとなり、前年度と比較すると+33.3%の増収となっています。
最後に「Service」を見てみます。
この事業は、「Appleストア」や「iTune」の売り上げとなっています。
今季の売上は108億7500万ドルとなっており、昨年度と比較すると19.12%の増収となっています。
この結果を見ると、iPhoneの不振を他の事業が補完出来ているような感じですね。
特に「サービス事業」は決算の度に二桁以上の成長を続けているので、当面はアップルの危機を救ってくれそうです。
ちなみにアップルの主力であるiPhoneの不振の理由は、中国での販売不振が挙げられており、現在も続いている米中貿易戦争の影響を影響を受けたと言えそうです。
今回の決算は、「減収減益」となりましたが、市場予想を上回ることできました。
ただ、アップルの主力である「iPhone」の販売不振がやっぱり気になりますね。
ちなみに、現在のアップルの製品・サービスの売り上げを円グラフにしてみると、以下のようになります。
◆アップルの製品毎の売上比率
このグラフのとおり、アップルという会社は、「iPhone」の売上が、全売上の62%を占めており、非常に大きな割合を占めています。
最近は、「Service」や「Wearables, Home and Accessories」の事業も育ってきていますし、端末を使って心臓の異常を検知するといった医療健康事業への取り組みや、拡張現実(AR)技術開発を巡る進展などは、今後期待できますが実際に利益が出るのはまだ先のことでしょうね。
また、消費者向けのハイテク機器は、ブームに乗せられやすいのも注意が必要です。流行りに乗ってしまえば、一気にシェアを奪われてしまうことにもなりかねません。
ただ、逆に考えると、低迷している今のうちに、仕込んでおくという考え方もできます。
アップルは、昨年の高値と比較すると約33%株価が下落しており、競合企業である「マイクロソフト」や「アルファベット」と比較すると、明らかに割安となっていますからね。
ちなみに、アップルのPERは12.5倍であるのに対して、アルファベットが32倍、マイクロソフトが26.18倍です。
しかも、一度「iPhone」を使った人は、Android等の端末に変える人は少なく、リピート率が非常に高いので、すぐに、アップルのビジネスが陳腐化する可能性は低いと思います。
まだまだ「スマホ」の代替え機も誕生していませんし、 なんせ、あのウォーレン・バフェットも保有しているくらいですからね。
もしかすると、バフェットは現在のように株価が下がっている状況だと、保有株式を増やしまくっているかもしれませんよ。
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