こんにちわ、リョウスケです。
近年は「ベーシックインカム」の実証実験が世界中で行われていることをご存知ですか?
「ベーシックインカム」とは年齢や所得に関係なく誰でも一定の金額が受け取れる制度で、貧困や格差の是正に期待されていたり、将来的には人工知能(AI)の普及によって、人々の仕事が奪われることが懸念される中、救済手段として注目されています。
ここ数年で各国や地域で実証実験が進められていて、最近最も大きな話題となったのがフィンランドでの実証実験です。
いかに記事を書いておりますので興味がある方は読んでください。
まあ、現在のところ実証実験どまりになっていて、本格的にベーシックインカムを導入をおこなっている国や地域はありません。
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ところで少し前ですが、イギリスでベーシックインカムの実証実験が行われるとの報道がありましたので、紹介したいと思います。
これから英国のイングランドで初のベーシックインカム(※1)の実験が行われる可能性があり、賛否を呼んでいます。
※1: ベーシックインカムとは、国民に最低限度の生活を保障するために、無条件かつ定期的に現金を給付する政策(参考:現代カタカナ語辞典)
シンクタンクのAutonomyが計画しているこの実験では、30人の参加者に2年間、毎月1600ポンド(約27万7000円※2)が「タダ」で支払われます。参加者は全く働かなくてよく、仕事を探したり、働く意欲を見せたりする必要もありません。
研究者は、このお金が参加者の生活や心身の健康にどのような影響を与えるかを観察する予定。
※2: 1ポンド=約173円で換算(2023年6月7日現在)
この実験に賛否両論が巻き起こりました。
賛成の人たちはベーシックインカムのさまざまな長所を挙げます。
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貧困の撲滅につながったり、より多くの子どもたちが教育を受けることができるようになったり、犯罪を減らしたり。Autonomyの関係者は「ベーシックインカムには複雑な福祉制度を簡素化し、英国の貧困問題と戦う武器になり得る」と言います。
しかし、反対意見も少なくありません。この仕組みを維持するには莫大な費用がかかるという指摘もあれば、受給者はお酒やたばこなどにお金を無駄遣いするという声もあります。また、ベーシックインカムの金額はみんな同じとされていますが、受給者の住んでいる所は異なります。そのため、高級なエリアに住んでいる人にとってはメリットが少ないとも。
Autonomyはそのような短所を認めつつ、定期的な所得があることで、受給者はお金の使い方について長期的に考えるようになり、快楽消費は減ると見ています。
同シンクタンクでリサーチディレクターを務めるウィル・ストロング氏は「気候変動や破壊的技術、これから起きる産業革命を考慮すると、私たちはこれから何らかの形でベーシックインカムが必要になる」と述べています。
この実験が実施されて成功すれば、英国政府はどんどん大きくなりそうですが、その代償も気になるところです。
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ベーシックインカムには様々なメリットとデメリットがありますが、大きなメリットが「貧困層の救済」や経済的な余裕を得ることから「人間行動の活性化」が挙げられており、大きなデメリットとして「勤怠意欲の軽減」や「財源の確保」が挙げられております。
イギリスでのベーシックインカムの実証実験の結果はこれから出てくると思いますが、日本で導入して良い結果になるかというと疑問ですね。
そもそも日本は人々の生活が苦しいと言われていたとしても日々の生活すら厳しいという「超貧困層」は少ないです。
そんな日本でベーシックインカムを導入しても「勤怠意欲の低下」は免れません。
そもそも直感的に考えて毎月数万円貰ったら、「よしっ!もっとお金を殖やすために頑張るぜ」なんて思わないでしょう。
私は仕事柄海外の人たちと一緒に仕事をする機会が多いのですが、外国人エンジニアの労働意欲の高さに驚くと同時に日本人エンジニアの労働意欲の低さにも驚かされます。
ただ、日本人の労働意欲の低さが生産性の向上などにも活かされている部分もあるので、一概に悪いとは思いませんが、それでも労働意欲の低さを考えるとベーシックインカムの導入は悪い方向に作用するのではないかとおもます。
個人的には日本でベーシックインカムが導入されれば、国際的競争力は更に下がって、ますます貧乏になるように思えますね。個人的にはベーシックインカムの導入は絶対にやめて欲しいです。
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