こんにちわ、リョウスケです。
現地時間2017年7月27日に、ネット通販大手の「Amazon(AMZN)」が、2017年度第2四半期決算を発表しました。
そこで今回は、発表された決算内容を分析してみたいと思います。
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以下は、アマゾンが発表した決算データの一部を抜粋したものです。
決算データを見ますと、アマゾン全体の事業を「NorthAmerica」「International」「AWS」に分かれて記載されています。
「NorthAmerica」は、その名の通り、北アメリカ(カナダ、アメリカ合衆国)の「物販収益」「会員費収益」が含まれています。
まず「売上」を見ますと、2016年2Qが「17,674」に対して、2017年2Qが「22,370」となっており、「26.5%」の増収となっています。
また、「営業利益」は、2016年2Qが「702」に対して、2017年2Qが「436」となっており、「37.9%」の減益となっています。
ちなみに、営業利益率は、2016年2Qが「3.9%」だったのに対して、2017年2Qは「1.9%」と悪化しています。
続いて「International」は、前述の北アメリカ以外の国での「物販収益」「会員費収益」が含まれ、私たちの住む日本の収益もこちらに含まれます。
まず「売上」を見ますと、2016年2Qが「9,844」に対して、2017年2Qは「11,485」となっており、「16.6%」の増収となっています。
また、「営業利益」は、2016年2Qが「-135」に対して、2017年2Qは「-724」となっており、赤字が大幅に悪化しています。
まだまだ、北アメリカ以外は、設備投資をおこなっている最中であり、利益には結びついていない形となっています。
さらに続いて「AWS」は、クラウドサービスの「Amazon Wev Service」のことで、こちらは物販業とは異なり、地域で分けずに、独立して記載しています。
まず「売上」を見ますと、2016年2Qが「2,886」に対して、2017年2Qは「4,100」となっており、「42.0%」の増収となっています。
また、「営業利益」は、2016年2Qが「718」に対して、2017年2Qは「916」となっており、「27.5%」の増益となっています。
ちなみに、「営業利益率」は、2016年2Qが「24.8%」に対して、2017年2Qは
「22.3%」となっており、少し悪化しています。
とはいえ、「物販事業」と比較すると、「営業利益率」が段違いで凄いので、アマゾンの事業を支えているといって良いでしょうね。
最後に、アマゾン全体の事業で見てみると、「売上」は、2016年2Qが「30,404」に対して、2017年2Qは「37,955」となっており、「24.8%」の増収となっています。
また、「営業利益」は、2016年2Qが「1,285」に対して、2017年2Qは「628」となっており、大幅な減益となっています。
ちなみに、「営業利益率」は、2016年2Qが「4.2%」だったのに対し、2017年2Qが「1.6%」と悪化しています。
そして、「純利益」は、2016年2Qが「857」に対して、2017年2Qは「197」となっており、減益となっています。
今回の決算では、増収減益となりました。
「アマゾン」のような超成長企業は、設備開発投資を行い、将来への投資を行っていますので、「減益」ということに関しては、それほど気にしなくても良いと思います。
売り上げベースで見ると、大幅な増収ですからね。
それにしても、今回の決算でも、「AWS」の存在感は凄いですね。
営業利益でみると、全体が「628」に対して、AWSの営業利益は「916」となっており、「International」の赤字を補完しているような形になっています。
ただ・・・私は、「アマゾン」への投資は、考えていません。
なぜなら、あまりにも市場の期待値と成長性が凄すぎて、将来が全く見えないからです。
現状「AWS」は、世界のクラウド市場のシェアのトップを占めていますが、私には、今後も長きにわたって、シェアを維持できるか疑問があります(日本で仕事をしている限りにおいては・・ですけどね)。
あと、ネット通販やリアル店舗でのビジネスにおいても、様々な展望をもっております、消費者から見ると、インパクトが凄いのですが、本当に利益が出せるのか見えない部分が、投資対象としては怖いです。
アマゾンの市場での期待が、将来実現できるか、不確実性が高いので、私は投資できませんが、もしも、アマゾンがこのまま様々な分野に進出し、イノベーションを実現できたら、アマゾン株ホルダーは、もの凄い利益を得ることができますが、もし市場の予想よりも、成長できなければ、大きな損失が出てしまいます。
面白い銘柄ではありますが、米国株には、他にも面白い銘柄がたくさんありますからね。「アマゾン」に拘る必要性はないと考えています。
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