こんにちわ、リョウスケです。
7月3日付けで、「バンガード米国高配当株式ETF(VYM)」より配当金をいただきました。配当金受領額は、以下のとおりです。
一株あたりの配当金 0.630ドル
数量 60株
合計(ドル) 37.8ドル
合計(日本円換算 1ドル = 110.4円) 4,173円
この銘柄は、非課税口座(NISA)で保有している銘柄なので、投資している金額も少なく、当然もらえる配当金も少ないですが、米国の高配当銘柄で構成しているだけあって、利回りはかなり大きいです。
現在、配当利回り「3.71%」ですからね。3%を超えると、非常にお買い得感が出ているように感じます。
VYMは、安定的に配当金をいただけますし、そこそこキャピタルゲインも狙えるETFですので、個人的に気に入っているETFです。
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VYMの今年度のパフォーマンスは、あまり良くありません。以下は、年初来のVYMと市場平均(S&P500)を比較したものです。
◆VYMと市場平均の騰落率(2018年1月~現在)
年初来の市場平均(S&P500)が、+0.6%上昇しているのに対して、VYMは-3.4%下落しております。市場平均がほぼ横ばいなのに対して、VYMの株価は下落しております。
チャートを見ていただけるとわかるのですが、市場平均(S&P500)とほぼ同じような値動きしているのですが、株価上昇時の力強さが欠けるんですね。
ちなみに、配当金を含めると、市場平均が1.0%の利回りに対して、VYMは-2.3%となり、トータルリターンでも、市場平均を下回っております。
ところで、高配当銘柄は下落局面の際、配当利回りが下値を支え、株価が下落しにくいと言われていますが、必ずしも全ての銘柄に言えるわけではありません。
以下は、リーマンショック前後の2008年から2009年のS&P500指数とVYMの株価の騰落率を表したグラフです。
◆リーマンショック時のS&P500とVYMの騰落率
VYMは、リーマンショックの際にも、市場平均(S&P500)と、ほぼ同じような値動きをして、「高配当」という言葉がクッションの役割を果たしていません。
むしろ、2009年の底値は、S&P500指数が-53.78%下落したのに対して、VYMは-55.17%も下がっており、市場平均をアンダーパフォームしているくらいです。
ですので、必ずしも、高配当銘柄が、下落相場に強いというわけではありません。
(もちろん、高配当が下落を下支えする現象は、銘柄によってあります。)
ちなみに、リーマンショック前の2008年から現在までの騰落率を見てみますと。
リーマンショックの下落を経て、S&P500指数が、+96.82%、VYMが+67.93%となり、VYMは市場平均のパフォーマンスを下回っています。
また、配当込みのトータルリターンを算出できるサイトの結果によると、市場平均(VOO)が「+188.9%」、VYMが「+127.8%」となっており、トータルリターンでも市場平均を下回っています。
では、VYMに投資するよりも、S&P500指数に投資した方が良いのかというと、個人的には、S&P500指数と連動するETFに投資した方が、メリットは大きいかな、と考えています。ただ、VYMには、全く投資妙味がないかというと、そういうわけでもありません。
VYMの出している安定的な高配当は、非常に魅力的です。
S&P500指数と連動したETFである「VOO」の配当利回りは、2%弱で、VYMの配当利回りは、3%後半を維持しておりますので、利回りとしてはかなり大きなものとなっています。
投資の醍醐味というのは、なにも「キャピタルゲイン」のような目に見えて資産が拡大するものだけでなく、「インカムゲイン」のような安定的に貰えるものにも、大きなメリットがあります。
例えば、いただいた配当金は、再投資することで、キャピタルゲインの差分を縮めることができますし、「早期リタイア」を目指しているのであれば、不労所得として活用するだけでなく、安定的かつ確実性の高い収益ですので、将来的な計画が立てやすいです。
投資家によっては、「配当金」というものが、税金などの様々な視点で、メリットが少ないという意見がありますが、個人的には、将来的にどうなるか分からない相場の中で、利益を先駆けてもらえるというのは、色んな「選択肢」を持つことが出来ると思うので、そのメリットは大きいと思っています。
VYMは、市場平均には劣るものの、そこそこのキャピタルゲインも貰えますし、安定的で確実性が高く、たくさんの配当をもらえますので、個人的には気に入っているETFです。
ただ、注意しなければいけないのは、高配当銘柄で構成されているVYMも、暴落局面では「減配」する可能性が高くなるということです。
リーマンショックが発生した2008年の翌年の2009年は、40%以上の減配をしていますからね。このことは、しっかりと「リスク」として認識しておいたほうが良いかと思います。
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