私は、自分のポートフィリオの中で、
「IBM」への投資比率が非常に高く、
言い換えると、IBMへの今後に、非常に期待しております。
これは、以下の条件に当てはまるからです。
・私自身がIT系企業に勤めており、事業内容がある程度理解できること。
・配当利回りが高いこと。
・連続増配を続けていること。
・世界的大企業であること。
です。
上記内容は、主に、「インカムゲイン」を意識しています。
そして、さらに付け加えると、
・現状、連続減収が続いており、市場価値が低いこと。
・今後、業績が回復する見込みが高く、株価の上昇が期待できること。
こちらは、「キャピタルゲイン」を意識しています。
つまり、「IBM」は、「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」共に
見込めると信じていますので、ポートフィリオ上、大きなウェイトを占めています。
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先日、日経新聞を見ていると、こんな記事が目に入りました。
米IBMの人工知能(AI)型コンピューター「ワトソン」を使ったサービスやソフトウエアの関連売上高が日本円換算で年1兆円に達したもようだ。技術開発で先行し、顧客の業務改善を促すコンサルティングのツールとして使うことでAIビジネスの初期市場で圧倒的な存在感を放つ。ただ競合の追い上げは激しい。先行者利益をどこまで保てるのか。
米最大の税務サービス会社H&Rブロックは今年から確定申告のアドバイス業務にワトソンを導入した。税務カウンセラーが還付申告書を作成する際の顧客へのインタビューから還付が受けられる対象を見つける。
顧客対応を担うカウンセラーは、より細部にまで還付の可否の検証に取り組めるようになり、導入4週間余りで顧客満足度は2ポイント上昇した。同社の年間収入は30億ドル(約3300億円)。ビル・コブ最高経営責任者(CEO)は「2%増える効果がある」と見る。
ワトソンを使った業務改善の実例は枚挙にいとまが無い。運転手の癖や好みを考慮した情報サービスを提供する米ゼネラル・モーターズ(GM)。社内のコールセンターの代替を狙うイオン。腫瘍の診断では世界35の医療機関が採用した。「2016年当初(ワトソンが診断した)患者は10人だったが16年末に約1万人に増えた」(IBMのジョン・ケリー上級副社長)
米マイクロソフトなど世界のIT(情報技術)大手が一斉にAIの活用に乗り出す中、IBMがビジネスで先行するのは「伝統」によるところが大きい。1997年にチェスの世界チャンピオンを破り、11年にはクイズ番組でトップに立つなど人間と同等以上の能力を持つコンピューター開発を早くから手掛け知名度で抜きんでた。14年に事業化し、顧客を押さえる営業でも先んじている。
ただ、浸透した本当の理由はIBMがIT構築を軸にしたコンサルティング会社というところにある。政府組織、金融、小売り、製造業などあらゆる業種で幅広いITサービスを提供しているため顧客と話し合いながら使い勝手のいい仕様に調整しやすい。IBMはワトソンを使った事業売上高を公表していないが、16年12月期に1兆円を上回ったようだ。全体の1割を大きく超えている。
通常のITシステムの提供やコンサルサービスがワトソン経由に置き換わったものもあり、純粋な売上高の増加とはいえないが、初期市場の獲得で先行している。調査会社、米IDCはIBMについて「ビジネス現場でのAI普及の先駆者といえる」と分析している。
AIビジネスで優位に立つIBMだが、その地位は保証されるだろうか。「ワトソンは一番賢いと思うが教えるのが大変だ」。顧客対応にワトソンを使う三菱東京UFJ銀行の村林聡専務取締役は言う。簡単なリポート執筆にベンチャー企業の簡易な技術を活用するなど用途に応じてAIを使い分けているという。
ベンチャーのAIも日進月歩で、安価で使いやすい技術は次々に現れる。コモディティー(汎用品)化を懸念するIBMはワトソンの性能向上に余念がない。15年には大量のデータから複雑な特徴を自力で探す「ディープラーニング(深層学習)」に強い米ベンチャーを買収。従来の「マシンラーニング(機械学習)」技術の集大成であるワトソンの進化を急ぐ。
「1桁台前半の売上高成長を目指す」。ワトソンがあるにもかかわらずIBMのマーティン・シュロッター最高財務責任者(CFO)は控えめな全社目標を掲げる。16年10~12月期まで19四半期連続で減収。16年通年の売上高はピークの11年から300億ドルも減った。
自前でハードやソフトを購入しなくても安価にITサービスを活用できるクラウドの普及でIBMが得意とするメインフレーム(汎用機)は優位性を失いつつある。バージニア・ロメッティCEOが「未来ではなく、今まさに活用できる技術」と言うワトソンは巨象IBMの趨勢をも決める。
IBMの開発した人工知能「ワトソン」を使ったサービスの売り上げが、
年間1兆円を突破したそうですね(言葉通り捉えるなら・・・)。
ちなみに、「人工知能」について簡単にまとめたのが、以下の記事です。
longamerikastock.hatenablog.com
IBMは、現在も減収を続けており、様々な事業を再編成しております。
その中で、「ワトソン」は、社運を賭けたものと言っても過言ではありません。
以下は、人工知能の市場予測です。
2030年には、世界の市場が「86兆円」に達すると予測されており、
そのうち60%を大手ICT企業(マイクロソフト、グーグル、IBM、Amazonなど)の
AIプラットフォームで開発される見込みです。
こういった拡大していく市場で、
IBMは、他社と比較して先行しているといってよいでしょう。
今後、人工知能に関する競争は激しさを増していくと思いますが、
「IBM」のお得意とする「対面販売」で、商品価値を広めて、
シェアを拡大していってほしいですね。
IBMには、今後も、ポートフィリオの中心で、
定期的に資金を追加していきたいと思います。
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