米国の小型株のパフォーマンスってどうなの!?バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF(VIOO)を分析
こんにちわ、リョウスケです。
私は、「米国株」を中心に株式の運用を行っておりますが、銘柄を選択する際の方針の一つとして「強いブランド力のある大企業であること」ということを指標としています。
では、逆に成長途中の「小型株」では、高いパフォーマンスを出せないんでしょうか。
そこで、今回は、「米国株」の小型株で構成された「バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF(VIOO)」を分析してみたいと思います。
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「バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF(VIOO)」は、「S&Pスモールキャップ600指数」と連動しているETFです。
では、この「S&Pスモールキャップ600指数」というのは、何なのかというと、名前の通り、米国市場(新興市場を含む)に上場している小型株600社で構成されている指数で、米国市場の約3%をカバーしています。
以下は、基本情報です。
名称:バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF
ティッカー:VIOO
信託報酬(経費率):0.15%
配当スケジュール:年1回
設定日:2010年9月7日
構成銘柄数:601
直近の配当利回り:0.92%(※17/06/11現在)
配当利回りは低く、年1回の配当金となっています。
ですので、このETFでは、「値上がり益(キャピタルゲイン)」重視となります。
以下は構成比率と構成セクターです。
私の勉強不足かもしれませんが、あまり、世界的に有名な企業はありませんね。
ただ、構成銘柄のトップにある「テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア」は、テレビゲームとその周辺機器を開発・製造・販売している企業です。
世界的にヒットした「グランド・セフト・オート」シリーズなどの開発に携わっています。私は、あまりゲームをしないので知らなかったのですが、ゲーム業界では結構有名な会社です。
以下は、チャート(10年)です。
米国株特有の綺麗な右肩上がりとなっています。
2010年に設定されているので、リーマンショックなどの暴落時にどうなるのかわからないのが痛いです。
以下は、S&P500指数と連動した「VOO」と比較したものです。
上記は、2010年以降の「VIOO」と「S&P500指数」を比較したものですが、「VIOO」の方が、少しパフォーマンスが良いです。
2010年以降は、上昇相場が続いているので、こういう時は、小型株で構成された「VIOO」の方がパフォーマンスが高くなります。
小型株で構成された「VIOO」は、直近の7年以内のパフォーマンスで見れば、S&P500指数と比較すると、より高いパフォーマンスを実現することができます。
ただ、こういう「小型株」は、上昇相場にはすこぶる強いのですが、下降相場になると、それが一転して、大きく下げてしまう傾向があります。
私は、日本株でリーマンショック以降の下降相場を経験しましたが、当時「新興市場」に上場していた「小型株」を中心に投資しておりました。
その結果、大きく資産を下げて元本が3分の1以下になった経験があります。
株価が下がるだけなら、まだ我慢できるのですが、「上場廃止」などもかなりあって、今現在当時投資していた銘柄は、ほとんど存在していません。
なので、私の過去の経験則からすると、いくらパフォーマンスが良くても、「長期投資」には、ふさわしくないと考えます。
「投資」は、その運用を辞めた時が、ゴールとなります。
途中経過で、いくら資産が高まっても、最終的に退場しては元も子もありません。
ですので、直近のパフォーマンスよりも、長い目で見て、投資のメリットがある銘柄を選んでいきたいものですね。
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