こんにちわ、リョウスケです。
日本人は「貯蓄」意識が高く、元本保証がされていない「株式」や「債券」といった「リスク資産」の保有比率は、欧米人に比べると、かなり少ないです。
しかし、日本も少子高齢化を迎え、今後、衰退期に入っていくことを考えると、ある程度生活レベルや満足度の高い生活を維持していくためには、ある程度リスクを取りながら資産の最大化を行っていく必要があります。
最近は、政府も積極的に「貯蓄」から「株式投資」への移行を推進しており、非課税制度である「(一般)NISA」や「つみたてNISA」を開始していますし、証券会社なども様々なサービスを行ってくれています。
例えば、一昔前までは、「株式投資」といえば、「日本株」をメインに取り扱っていましたが、最近は米国や中国などの「海外株」の取引も簡単に行うことができます。
私たちが住む「日本」の将来はあまり期待できませんが、「米国」や「中国」などの海外の国は、まだまだ成長が期待できるので、資産形成を行う上では、有効な投資先だと思います。
また、最近は、「インデックス」や「セクター」毎に構成された「ETF」への投資も簡単におこなうことができました。
個人的には、株式投資の世界において、この「ETF」の登場は、投資家の銘柄選択の敷居を大きく下げてくれたと思っています。
「ETF」が誕生する前は、企業の業績や所属している業界など様々な視点で分析を行う必要がありましたが、この「ETF」が登場してくれたおかげで、一つ一つの企業の分析をする必要はなく、「国」そのものや「業界(セクター)」の定性的な分析だけでも事足りるようになってきましたからね。
おかげで、私達のような個人投資家は、銘柄分析に莫大な時間が取られず、仕事をしながら、空き時間を使って、簡単な定性分析だけでも、株式投資の世界に入ることができるようになりましたので、本当にありがたいです。
社会人として働いて収入を得ながら、資産運用で効率的な資産形成をおこなう、というライフワークを容易にしてくれたといっても良いかもしれませんね。
ちなみに、ETFを選択する際、様々な視点で検討すると思うのですが、分配金の利回りも検討する際のファクターの一つとして考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、私も「インカムゲイン」を重視しているので、分配金の利回りは、銘柄選択で重要なファクターとして捉えています。
ですので、今回は、バンガード社の提供しているETFの分配金利回りの高いランキングベスト50を調べました。
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以下は、バンガード社が提供しているETFの分配金の利回りが高い50銘柄をランキング形式で表にしたものです。
◆バンガード社ETFの分配金利回りランキング
順位 | ティッカー | 銘柄名 |
配当 利回り(%) |
1 | VWOB | バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF | 4.98 |
2 | VOX | バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF | 4.82 |
3 | VCLT | バンガード・米国長期社債ETF | 4.71 |
4 | VPU | バンガード・米国公益事業セクターETF | 4.02 |
5 | BLV | バンガード・米国長期債券ETF | 3.87 |
6 | VCIT | バンガード・米国中期社債ETF | 3.72 |
7 | VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | 3.64 |
8 | VDC | バンガード・米国生活必需品セクターETF | 3.41 |
9 | VGK | バンガード・FTSE・ヨーロッパETF | 3.37 |
10 | VEA | バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF | 3.02 |
11 | BIV | バンガード・米国中期債券ETF | 2.99 |
12 | VTV | バンガード・米国バリューETF | 2.93 |
13 | VEU | バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF | 2.90 |
14 | VGLT | バンガード・米国長期国債ETF(VGLT) | 2.90 |
15 | EDV | バンガード・超長期米国債ETF | 2.87 |
16 | VXUS | バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF | 2.87 |
17 | VONV | バンガード・ラッセル1000バリュー株ETF | 2.84 |
18 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 2.83 |
19 | VOOV | バンガード・S&P500バリューETF | 2.83 |
20 | VSS | バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF | 2.77 |
21 | VDE | バンガード・米国エネルギー・セクターETF | 2.76 |
22 | VPL | バンガード・FTSE・パシフィックETF | 2.69 |
23 | BND | バンガード・米国トータル債券市場ETF | 2.63 |
24 | VCSH | バンガード・米国短期社債ETF | 2.62 |
25 | VMBS | バンガード・米国モーゲージ担保証券ETF | 2.60 |
26 | VWO | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF | 2.55 |
27 | MGV | バンガード・米国メガキャップ・バリューETF | 2.44 |
28 | BNDX | バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり) | 2.22 |
29 | VFH | バンガード・米国金融セクターETF | 2.21 |
30 | VBR | バンガード・米国スモールキャップ・バリューETF | 2.13 |
31 | VTIP | バンガード・米国短期インフレ連動債ETF | 2.11 |
32 | VONE | バンガード・ラッセル1000 ETF | 2.08 |
33 | VAW | バンガード・米国素材セクターETF | 2.05 |
34 | VTHR | バンガード・ラッセル3000 ETF | 2.01 |
35 | VIS | バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF | 2.00 |
36 | VTWV | バンガード・ラッセル2000バリュー株ETF | 2.00 |
37 | VGIT | バンガード・米国中期国債ETF(VGIT) | 1.99 |
38 | VOE | バンガード・米国ミッドキャップ・バリューETF | 1.95 |
39 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 1.87 |
40 | MGC | バンガード・米国メガキャップETF | 1.84 |
41 | VOO | バンガード・S&P500ETF | 1.80 |
42 | BSV | バンガード・米国短期債券ETF | 1.78 |
43 | VV | バンガード・米国ラージキャップETF | 1.77 |
44 | VO | バンガード・米国ミッドキャップETF | 1.67 |
45 | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 1.66 |
46 | IVOO | バンガード・S&Pミッドキャップ400 ETF | 1.56 |
47 | VHT | バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF | 1.52 |
48 | VIOV | バンガード・S&Pスモールキャップ600バリューETF | 1.51 |
49 | VOOG | バンガード・S&P500グロースETF | 1.50 |
50 | VGSH | バンガード・米国短期国債ETF(VGSH) | 1.48 |
こうして見ると、ランキング上位は「債券」が多いですね。
個人的な「投資」の長期戦略としては、ある程度資産を構築できれば、リスクの高い「株式」よりも、安定的に「利息」が貰える「債券」への投資をしようと思っています。
とは言っても、「新興国」の債券は、ちょっと怖いので、米国長期債券ETFの「BLV(分配金利回り 3.87%)」や、米国中期債券ETFの「BIV(分配金利回り 2.99%)」、米国トータル債券市場ETFの「BND(分配金利回り 2.63%)」なんかは、購入したい銘柄です。
BLVとBIVは、債券の中でも少しポラティリティが高いですが、BNDはボラティリティも低く、投資妙味を感じますね。
「株式」を見てみると、「電気通信サービスセクター」と「公共事業セクター」の利回りが4%を超えていますね。「インカムゲイン」を重視するなら、こういった銘柄に投資するのもアリかもしれませんね。
あと、「高配当ETF(VYM)」は相変わらず、高い利回りを維持しています。逆に言えば、最近は株価が上昇していないってことですね。
以前は、ディフェンシブセクターと言われている「生活必需品セクター(VDC)」の方が、利回りが高かったのですが、ここ最近の上昇によって、利回りを下げています。
とは言え、高利回りであることには違いないですけどね。
そして気になるのは、「エネルギーセクター(VDE)」です。少し前までは、利回りが3%代後半だったのですが、今は、2%後半まで下げています。これは、4月以降急騰していることが原因です。
ずうっと、低迷していましたが、ここに来て復活の兆しがあるということでしょうか。
株式投資の利益には、「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」がありますが、どちらも甲乙つけがたい重要な利益です。ただ、投資家の方々は、「インカムゲイン」の利回りは、キャピタルゲインに比べると低いので、重要視していない人も意外といます。
ただ、運用資金が大きくなってくると、リスクを下げて、利回りの高い銘柄に投資するのも一つの「手」ですし、もし、「暴落」相場になれば、「インカムゲイン」も心の安定剤として、非常に有効なものになってきます。
私自身も、過去にライブドアショックやリーマンショックを経験しましたが、この時に「インカムゲイン」が無ければ、「株式投資」を辞めてしまい、二度と相場には戻ってこなかったかもしれません。
それくらい暴落相場というのは怖いものですし、「インカムゲイン」というものは、精神負荷を押し下げる効果があります。
「株式投資」をする上で、大事なのは、「トータルリターン」だけではないことを忘れてはいけません。
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